柴犬カリンの義眼手術は8月16日の予定でした。
ところが手術は延期になりました。
人間と一緒で、犬も術前検査をします。
異常値があったのです。
「ALT」(GPT)
「ALKP」
肝臓と肝胆道に問題があるとの事です。
肝臓は飲み薬を長く使ってきた影響があるかもしれないが、
「ALKP」の数値は正常値の3倍以上で、副腎に病気がかくれているかもしれない。
そうすると、術後に傷が治らない恐れがあるので、ハッキリさせないと手術できない。
・・・という事なのです。
後日2回に分けて検査をしました。
まずはエコーで肝臓や胆のうが肥大していないかの検査。
全体的に内臓脂肪が多いとの事。肝臓はそんなには肥大していないそう。
胆のうがぼんやりしていて、泥状になっていてよろしくないとのこと。
胆のうの薬を処方してもらいました。
後日、血液を取り、取り寄せなければいけない特殊なホルモンを投与し、
1時間後にまた血液を採取・・・という検査を行いました。
ついでにもう一度エコーをしました。
胆のうの影ははっきりしていて問題はないそう。
胆のうは無罪放免になりました。・・・よかった。
そして数日をおいて、検査結果が出ました。
彼女の病名は「副腎皮質機能亢進症」
頭としっぽ以外の毛が抜け、身体に脂肪がつきやすく
・・・脂肪肝や糖尿病になりやすく、心臓にも負担がかかる。
一生治らない病気である。コントロールが難しい。
この病気に関しては、またの機会に。
罹りつけ医が言うには、傷の治りにくくなる病気なので、
義眼=異物を入れるのは良くないのではないかというもの。
眼科医から直接、納得がいくまで説明を受けてくださいと。
私と夫は悩んだ末、義眼を入れず閉じてもらう結論を出しました。
罹りつけ医は目の専門ではないので、眼球を取ることはできても、
まぶたを綺麗に残すことはできないそうです。
まぶたを残して、自然に目を閉じているような状態にする手術を
「ウィンク」というのだそうです。
ただ眼球がないので、落ち窪んだ状態になるらしいです(T_T)
中に詰め物をして、陥没を食い止める方法もあるらしいです。
早速副腎の機能をコントロールする薬を開始しました。
ただし、この薬は「副腎皮質機能亢進症」を治す薬ではありません。
症状を抑える薬です。
そして昨日、ゲリラ豪雨に見舞われながら、目の専門医の所へ行ってきました。
先生に眼球摘出の意志を伝えると、意外な返事が・・・
眼球摘出しても、義眼を入れても、本人の負担はあまりかわらない。
術後もずーっと義眼を傷つけないよう
生活面で気をつけなけらばならない(前回の日記参照)必要はあるが。
そしてショックな説明を受けた。
緑内障を発症した子は逆の目もなる可能性・・・1年以内50%、3年以内30%
つまり80%の子が3年以内には両目を失明してしまうという事だ。
前回と同様、この話でまたショックを受けてしまった。
夫は「20%に入ればいい」と言いましたが、残りの20%がならないという事ではありません。
とりあえず3年以内にはならないという事だけです。
だけれども、やはり20%に入って欲しいものです。
神頼み・・・どころか、藁にもすがりたい思いです。
そして、今は片目だけだからいいけれど、将来両目とも失明した時に、
両目共摘出するのはどうかという事なのです。
飼い主の多くは、その場合後悔する事が多いそうなのです。
先生は「たとえ義眼でも、なくなってしまったらアイコンタクトが取れなくなりますよ」と言うではないですか。
・・・どういう事?
視力がなくなっても、意識が右に行けば眼球も右に動き、逆の時は逆へ動くそうです。
視力がなくても、感情を義眼を使って、飼い主に伝えようとするのだそうです。
ああ
泣きそうです。
つらい。つらすぎます。
いや、つらいのとは、違う感情かもしれません。
自分でもわかりません。
見えないから無い方がいいと思っていたけど、そうじゃないんです。
カリンは義眼を使って私に何かを伝えようとする。
そんな手段がある以上、彼女からその機会を奪うことはできません。
だから結論は義眼手術に向けて、副腎の機能のコントロールに向かうことになりました。
薬の投与を始めて、1ヶ月ほどで効果が出てくるそうです。
もし効果がでなくても、手術に踏み出すことになっています。
来月27日にもう一度直前の血液検査の結果を持って、
眼科の先生に診せ、手術日を決める事になりました。
今後の動きはまた日を改めて・・・