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私は柴犬を2頭飼っているのですが、ある日メスの柴犬が緑内障になってしまいました。
そして昨日とうとう手術をする事に決まりました。

今年の1月6日
朝、起きるとカリンはいつものように私の元に駆け寄ってきました。
ところが彼女の右目はつぶっていたのです。

その日は二胡のレッスンがありました。
病院は午前中のみの診療で、レッスンから帰ってからでは間に合いません。
発表会前の大事なレッスンでした。どちらを優先すべきか悩みました。

1ヶ月ほど前にオスの柴犬「シバ」の目が軽い結膜炎になったのですが、軽く治癒したのです。
その時の事があるので、カリンもそうなのかと思いました。
気になりつつも彼女を残して出かけたのです。

後々この時の私の決断がとても悔やまれるのですが、それは今となってはただの後悔にすぎません。

レッスンが終わりカリンの元へ帰ると、彼女はじーっとして何か一点を見つめて動きません。
やはり少し様子がおかしいと思いました。食欲もありませんでした。
お散歩の時間だったので連れ出してみると、意外に元気に歩き普通の感じがしました。
少しホッとしました。

さて、翌日。
やはり目の調子がおかしいようです。
しきりに耳をかくような動作や、頭を振る動作をします。
そしてそれ以外はじーっとして動きません。

お散歩に連れ出すと、普通に歩いたのですが・・・
明るい太陽の下で彼女の目を見て驚きました。
黒目が白く濁っているのです。
これはただ事じゃないと思い、仕事でしたが、すぐに動物病院へ連れていきました。

動物病院のお話を少しさせていただきます。
先輩ワンコのシバは、以前アレルギーで耳やあちこち痒くなって炎症を起こして、ひどい状態でした。
当時別の病院へ通っていたのですが、その獣医はその件を改善するのは諦めろといいました。
シバには尿路結石があったのです。
ストラバイト結石が出来やすい体質で、専用の処方食を食べさせていたのです。
だからアレルギー対策の食事をさせるのは無理だし、薬も効かないという事でした。

その言葉を信じて2年ほどその場しのぎの対して効果のない治療をするだけで、半ば放置していました。
もちろん手作りご飯や、いろいろ自分だけで出来る事はアレコレ試しましたが、駄目でした。

そんな時に近所の犬仲間の方に勧めていただいた病院が今の病院です。
そこに通い始めてから、シバの皮膚はとてもよくなりました。
痒さとそこからくる不調でただ生きているだけのように元気がなかったのですが、
今ではイキイキと暮らせるようになりました。

動物病院(獣医さん)でこんなにも違うのかと驚きました。
新しい獣医の先生は、カリンがいなくなった時にも親身になってくださって、
とても人間味のある暖かい信頼できる良い先生です。

話は戻ります・・・
目に光を当てたり、目の奥を見る機械で覗いたりしています。
「角膜炎かな・・・?」という診断でした。
何か目にぶつけるか、刺激のものを入れた事はないかと聴かれましたが、思い当たりませんでした。

ギョッとするような太い注射を打たれました(*_*)
その注射はとても痛い注射らしいのです。
カリンが可哀想になりました。
痛いだろうに、じっと我慢して注射を受けています。

病院までの道のりは片道30分。
長年のペーパードライバーで車にのれない私は、カリンをひいて歩いて通います。
まずは3日間毎日通いました。

目の痛みは大分取れたようで、本人も普通の行動を取るようになりました。
ところが日に日に右目だけが大きくなっていっている気がしました。

そして4日目に先生が
「眼球が大きくなっているね」と言い、眼圧を測る道具を出してきました。
ところがその機械が壊れていて眼圧を測ることができませんでした。
その病院は緑内障の患畜があまり来ないのしょうね、恐らく。

念のため眼圧を下げる治療に変える事になりました。
すると効果が出始めました。
先生は「間違いなく緑内障でしょう」と診断を出しました。

それからは、いろいろな内服薬と目薬を試行錯誤試してみて
最終的にカリンの目が落ち着く内容が確立していきました。

往復たった1時間の距離とはいえ、家事と仕事をしながら毎日通うのは、正直大変でした。
可愛いカリンのためだからと、自分の苦痛など感じる隙がないほど必死で通っていたのです。
ところが、やはり精神とは別のところで、体は正直に疲れを溜めていきました。

仕事も家事も何もかも中途半端になり始めました。

そんな頃にようやくカリンの目は落ち着いてきたのです。

朝晩2回粉の薬と錠剤を与えます。何の薬かは不明。体内の水分を排出する目的だそうです。
粉はカリウムが不足して元気がなくなる副作用があるそうです。
錠剤はその時の状態でいろいろ変わりました。

朝晩2回の目薬。
1番目の目薬は4000円もする高価な目薬です。
緑内障は、ぼう水を排出する部分が詰まる病気です。通常の経路とは違う部分から排出させる薬だそうです。
犬の緑内障の目薬としては優秀な目薬だそうです。
2番目の目薬は1000円。こちらは少し安くて助かります^m^
あと3番目の目薬は消炎剤で、シバの結膜炎でも使用しました。1日3回入れます。

落ち着いていると安心していても、
その後もちょくちょく眼圧が上がり、目が腫れ、痛がり・・・を何度も繰り返しました。
落ち着いている間は1週間に1度の通院で済みました。
でもそういう時はそうそう続きませんでした。

瞳孔の動きはほとんどないものの、水晶体は機能しているそうです。
もしかしたら表面的な症状が取り除かれれば、目が回復するかもしれない
・・・という希望にすがって、内科的治療を続けました。

6月に黒目が真っ赤になりました。白くなったことはありますが、赤くなったのは始めてです。
そしてしきりに痛がりました。
いつも朝起きると、突然起きるのです。
きっと一晩中私が起きてきてくれるのをじーっと待っているのでしょう。
健気です。可哀想で胸が苦しくなります。

驚いて病院へ連れていくと、内出血しているとの事。血の赤だったのです。
緑内障で弱った血管はちょっとの衝撃でもすぐに切れやすいのだそうです。
恐らく見えない目を何かにぶつけたのでしょう。

10日弱の治療で回復しました。

ところが1ヶ月後にまた真っ赤になったのです!!
そして今度はいくら内科的な治療をしても治りませんでした。

とうとう専門の眼科医に診てもらう事にしました。
昨日行ってきたのです。

右目は完全にその機能を失っているという事。
つまり回復は見込めないという事です。
緑内障だから当たりまえのことなのかもしれません。
でもどんなにかすかな光でも信じたい気持ちがありました。
自分のそんな決断ミスで彼女の苦痛をいたずらに伸ばしていたのだろうか?
彼女の可愛い目を失うのが嫌で・・・人間のエゴです。
私はショックを受けて、その場で泣き出しそうになりました。

でも言いにくい話を誠意を持って話してくれてる獣医の先生の前で泣くわけにはいきません。
こみ上げる感情をぐっと喉の奥に飲み込み、冷静な気持ちを保ち、必死で話を聞きました。

黒目の赤いのはもうとれないとの事。
眼圧は今は安定していて、本人も今はそれほど痛くないだろうとの事。
しかし視力の回復はないので、手術した方がいいという話になりました。

手術というのは2種類あるそうです。
眼球を摘出し、そのまま閉じる。
つまり目はつむったままになります。
しかも目があってつむったのと違い、少々落ち窪んだりしてしまうことのこと。

もう一つは眼球を取り出し、角膜を残し、内部は切除しシリコン製の義眼を入れる。
それを体に戻す。
見た目は元の目と比べてあまり違和感はないそうです。
ただ、角膜を傷つけた場合に治すための血液が送られる血管は切除してしまった内部の組織だそうです。
つまりそれをもたない彼女の角膜は、万が一傷つけた場合に著しく回復が遅いそうなのです。
見えないのですから、障害物にぶつかりやすく、つまり傷つけやすい状況でそのリスクは大きいです。

主人は「それなら、もう少し今までの治療を続けます」といいました。
先生は「そうですね。ただ緑内障の目はやがてはどんどん収縮していき梅干のようになってしまいます。
そうなってからでは、角膜が使えないので、もう義眼手術ができないです」

そして私達は決断したのです。
義眼手術をしてもらうことに・・・

16日に決まりました。
2~3日の入院だそうです。

術後はしばらく通院します。

通常に戻った後に自宅ですることは、義眼の方に角膜を保護する軟膏を朝晩塗ります。
その後蒸しタオルをして血行を促します。
もう片方の目もいつ緑内障を発症するかわからない状態だそうですので、
そちらには1番の目薬を予防の為に朝晩2回さします。

もう片方の目もぼう水を排出する部分が完全にふさがっていて、とても危ない状態だそうです。
彼女は生まれつきそういう目を持って生まれてきましたが、
多分外的要因と重なって緑内障になったのではという事です。
今度様子がおかしかったら、すぐに眼圧を下げる処置をするように言われました。
残った方の目はなんとしても守ってあげたいです。

今後の手術や術後の話はまた・・・

投稿者

ぼー助

趣味のニ胡のブログから始めた50代主婦のぼー助です。 間がかなりあきましたが、失業中にまた書いてみよう!と思い立ちました。 慣れないWordPressで始めたので右往左往しております。 よろしければ、お付き合いくださいまし。

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